1/12ページ目 その頃、自分がもう一度調査に出ることになると言うことが、すでに分かっていた結城は、食堂で六課のフォワードメンバーとともに、昼食をとっていた。 もちろん、ユリア、ハルカ、セピアも一緒である。 「でも驚きました、急に戻ってくるなんて」 エリオの言葉に、結城は苦笑。 「ガジェットが出なかったら、多分もう一日帰ってこなかっただろうけどね」 今回は、たまたま怪しいところがあったから、報告のために戻ってきただけだ。 そのおかげでスバルも怪我なく済んだのだから、ある意味ガジェットに感謝しなくてはならない。 もちろん、そのせいでさらに謎は深まったが。 「それにしても、何だったのかな、あの人……」 と、スバル。 ティアナが彼女の方を見る。 「あぁ、あのカイルとか言う人?」 「うん。何か、動きが普通じゃなかった」 確かに、いくらBランクとはいえ、スバルはそれなりになのは達に鍛えられて、最近は腕もぐんぐん上がって来ている。 なのにもかかわらず、相手はスバルの攻撃を全てかわし、防いだうえに、仕留めるところまで行っていた。 あの時結城が来なかったら、間違いなくやられていただろう。 いったい、何者なのか。 「それにあの人……」 「ミッドチルダとベルカの両式使いだった、ね」 キャロは頷く。 「術式もですけど、デバイスも」 「あの斧、なんだかフェイトさんのバルディッシュに似てました」 フェイトのバルディッシュの、上部フレームに埋め込まれている結晶の色は黄色。 それに対し、彼のデバイスに埋め込まれていた結晶の色は、赤だった。 それも、濃い赤。 まるで、静脈の血のような色。 それがあまりに印象的すぎて、皆が記憶していた。 そして、もう一つの、デバイス。 指輪型の、きれいなデバイスだった。 これは、バルディッシュ酷似のデバイスとは違った感じだった。 完全に戦闘補助用のデバイス。 それも、シールドに関してはかなりの強度だった。 これは、結城自身も体験済みだ。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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