魔法少女リリカルなのはStrikerS -Future-

Episode.6 戦友
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その頃、自分がもう一度調査に出ることになると言うことが、すでに分かっていた結城は、食堂で六課のフォワードメンバーとともに、昼食をとっていた。

もちろん、ユリア、ハルカ、セピアも一緒である。

「でも驚きました、急に戻ってくるなんて」

エリオの言葉に、結城は苦笑。

「ガジェットが出なかったら、多分もう一日帰ってこなかっただろうけどね」

今回は、たまたま怪しいところがあったから、報告のために戻ってきただけだ。
そのおかげでスバルも怪我なく済んだのだから、ある意味ガジェットに感謝しなくてはならない。
もちろん、そのせいでさらに謎は深まったが。

「それにしても、何だったのかな、あの人……」

と、スバル。
ティアナが彼女の方を見る。

「あぁ、あのカイルとか言う人?」

「うん。何か、動きが普通じゃなかった」

確かに、いくらBランクとはいえ、スバルはそれなりになのは達に鍛えられて、最近は腕もぐんぐん上がって来ている。
なのにもかかわらず、相手はスバルの攻撃を全てかわし、防いだうえに、仕留めるところまで行っていた。
あの時結城が来なかったら、間違いなくやられていただろう。

いったい、何者なのか。

「それにあの人……」

「ミッドチルダとベルカの両式使いだった、ね」

キャロは頷く。

「術式もですけど、デバイスも」

「あの斧、なんだかフェイトさんのバルディッシュに似てました」

フェイトのバルディッシュの、上部フレームに埋め込まれている結晶の色は黄色。
それに対し、彼のデバイスに埋め込まれていた結晶の色は、赤だった。
それも、濃い赤。
まるで、静脈の血のような色。
それがあまりに印象的すぎて、皆が記憶していた。

そして、もう一つの、デバイス。
指輪型の、きれいなデバイスだった。
これは、バルディッシュ酷似のデバイスとは違った感じだった。
完全に戦闘補助用のデバイス。
それも、シールドに関してはかなりの強度だった。
これは、結城自身も体験済みだ。

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