魔法少女リリカルなのはStrikerS -Future-

Episode.8 動き出す者たち
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AM 8:00
ミッドチルダ地上管理局遺失物捜査課機動六課付近港

機動六課宿舎近くに広がる、広い海。
その海の真中に立つように見える、巨大な都市。
なのはの管制により設定された、最先端技術を利用したバーチャル都市だ。

そこでは、幾つもの爆音、掛け声が響いていた。
言わずともわかる、機動六課フォワードメンバーによる、特訓の音だ。
その中でも、一人、なのはに一対一での指導を受ける少女の姿があった。

スバルである。

「うぉぉおお!!」

マッハキャリバーにより発動されたウィングロードが、標的へとむかってその道を作り出す。
それ上を、スバルは高スピードで駆け抜ける。

ぐっと拳を握り、攻撃態勢へ。
その拳を、標的へ向けた。


視線の先、そこにいるのは、なのは。


レイジングハートを構え、スバルの攻撃に対応する。

『“Protection”』

レイジングハートの球体が光るのと同時に、なのはの前に円形・・・ミッドチルダ式の陣が出現する。

スバルの拳は、それにぶつかった。

魔力同士のぶつかり合いで、火花のようなものが飛び散る。

が、両者ともそこから退くことはない。

「まだぁ!!」

一旦拳を引いたかと思うと、続けて蹴りが陣を叩いた。
上段蹴り・・・が、それさえもなのはの防御魔法はびくともしない。
しかし、そのことはスバルも分かっている。
なのはの防御魔法は優秀だ。
だからこそ、彼女は防御を使う。

だが、この距離は、彼女の――スバルの距離だ。

接近してこそ彼女の才能が活かされる。
それを教えたのも、当然なのはだ。


なのはは軽く笑う。

「うん、いいよスバル。この距離!」

そう言って大きく杖を横へ弾く。
それと同時に、スバルも大きく後ろへ弾きだされる。

「わぁっ!?」

後ろへ押し出されるように下がったスバルに、なのははさらに追撃を仕掛ける。
アクセルシュータを三つほど撃ち出すと、続けてスバルの後方へ回り込む。

スバルは当然アクセルシュータの対応に追われ、なのはの姿を見失った。

「距離はいいんだけど、ちょっと前に突っ込みすぎかな?」

その声が聞こえるのは、後ろ。
スバルは恐る恐る振り向く。
そこには、杖に先端を彼女に向ける、なのはがいた。

「後ろからの攻撃で、撃墜……だね?」

と、にっこり笑って言った。
スバルはがっくり首を折った。

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