魔法少女リリカルなのはA's ‐Extra‐

【Episode.6 傷の理由(わけ)】
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はやて「私たちは観戦やね」

フェイト「私はこの間一応見たんだけどね」

ルーム内で結城とセリナがデバイスのカートリッジを確認している間、なのは達はその外で様子を見ていた。

なのは「結果は、確か結城くんが勝ったんだよね?」

フェイト「あ、そう言えばなのはには話したんだ」

なのは「うん。あの子・・・セリナちゃんの名前は知らなかったけどね」

リイン「けど、勝つなんてすごいですよっ」

はやて「結城くんもやるやないか」

フェイト「うん。反射神経、反応速度の速さは、私たちよりも上かもしれない」

確かに、となのはは頷いた。
昨日ライトとが襲ってきたとき、普通なら直撃のタイミングだった奇襲を、結城は防いでいた。
そして、模擬戦でのディバインバスターへの相殺戦。
あれも、明らかに直撃のタイミングだ。
レイジングハートすらそう言っていたのだから、間違いはない。
が、彼はそれを防いでみせた。
さも当然かのように。

なのは「確かに、鍛えたらすごい魔導師になれそうだよね」

リイン「未来のエースです♪」

はやて「そうやね」

フェイト「あ、始まるみたいだよ」

フェイトの言葉に三人もルーム内を見た。
そこには、すでにバリアジャケットを纏ったセリナと結城がいた。

結城「ルールは前回と同じか?」

セリナ「はい。問題ないでしょう」

結城「それじゃぁ・・・」

二人してデバイスを構える。
相変わらず、フラーセルのリーチは怖いものだ。
しかし、ビビっている暇はない。

結城「行くっ!!」

結城から仕掛けた。
ヒートレンドを横ぶりに斬りかかった。
セリナはそれをフラーセルで防ぐ。弾いた。
が、そこで手を休めない。
弾いた反動を使って体を一回転させ、そのまま横ぶりにフラーセルを振り回す。
結城はなんとかそれをバックステップとヒートレンドを盾にすることで防いだ。
セリナはもう一度フラーセルでヒートレンドを弾くように突き放した。
いったん距離をおき、フラーセルに支持を出す。

セリナ「フラーセルっ!!」

『“Dirt Form!”』

威勢良く返事を返す彼女の相棒。
球体が光る。
5メートル級の槍が姿を現した。

はやて「な、何やねんあの長さは・・・!?」

フェイト「あれが、前回結城を苦しめた、あのデバイスのフォームU」

セリナはダートフォームになったフラーセルを構える。
結城はと言うと、少し焦っていた。

ダートフォームが出てくるタイミングが早い。
もう少し後から出てくると思ったが、甘かったようだ。

結城「だからって引き下がるか!」

『“Slash Form”』

ヒートレンドのリーチが伸びる。
それだけでは終わらない。

『“Blue bullet”』

結城の足もとに円形の陣が形成される。
周りには、大量の魔力球。

結城「ゴーッ!!」

魔力球がマシンガンのごとく放たれる。
セリナはそれを振り払うだけでかき消した。
もともとブルーバレットは威力よりも数を撃つ、“まさに下手な鉄砲数撃てば当たる”を、そのまま再現したような魔法だ。
誘導性もなければ、威力もない。
あれだけ遠心力のついた一撃なら、簡単に消せるだろう。

だが、結城にもそれはわかっている。
もともとその程度で当たるとも思っていない。
だが、

結城「そんなんじゃ終わらないっ!!」

『“Bullet Increases”』

撃ち終わりかけていた魔力球の数が、さらに増える。
その数は、さっきの2、3倍だ。
そのまま射撃を止めない。
セリナは、それでもダートフォームのフラーセルでかき消していた。

だんだん、煙が充満してくる。

視界が悪くなってきていた。
それは、結城にとっては好都合だった。
いや、むしろ狙いのひとつでもある。
もともと数を撃つだけで、確実な命中を期待していないブルーバレットは、視界が悪くなっても、相手が“その辺りにいれば”それで充分機能を果たす魔法だ。
逃げない限り、この砲火からは逃げられないし、視界の悪いせいで防御もしづらくなる。
そんな攻撃に、見ていたなのははつぶやいた。


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