魔法少女リリカルなのはA's ‐Extra‐

【Episode.24 カウントダウン・バトル】
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互いにデバイスを構えた結城と紫王。
周りでは、皆がゾンビと戦闘をしていた。
騒がしい中、唯一ここだけが、静寂を保っている。

にらみ合ったままの二人。
デバイスも、衝突しあうその時を、静かに待っていた。

そんな静寂を打ち破るように、紫王が口を開いた。

紫王「こうして君と向き合っていると、雅人との戦闘を思い出す」

結城「親父は、あんたに勝ったんだよな」

紫王「あぁ、優秀な魔導師だった。私が管理局にいたころは、名も知られぬ平凡な魔導師だったがね」

結城はデバイスを見る。

父が残した・・・いや、残してくれた、守るための、剣。
戦うための、力。
結城が望んで手にするために、この力を残した。

それは、結城の願いである、“みんなを守るため”の力の象徴。
それが、今自分の手の中にある。


・・・でも、この剣で自分は仲間を殺した。
本当なら手にかけずに済んだ、そんな相手を。

所詮、自分も、悪でしかない。
それは分かっている。


『“正義と言い、そして手を上げたのだとしても、罪に変わりなどない。ごまかせぬのだ”』


ライトがそう言った意味を、ここで初めて理解した気がする。
今、自分の手もきっと汚れている。
それは、自分が彼を殺してしまったときに、すでに汚れていたのだ。

正義と言い、そして、手を挙げたのだとしても、どうしてそれが罪でないと言えるだろうか。


・・・手にかけたことに、何の変わりもないというのに。


結城「(・・・でも)」

こうして汚れなければ、人は今までも、生きていけなかった。
他の命を奪いながら生きてきた自分たちだから。
だから、今こうして自分達が戦っているのは、それ以上の犠牲を出さぬため。

そのための戦い。



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