1/12ページ目 昔からそうだった。 いつだって自分達は主のために、この命を懸けて戦ってきた。 もてあそばれ、道具にされ、そして、幾度も散ってきた命。 ・・・命はそんなに軽いものなのか? 誰かのためならば捨てることができるような・・・そんなものなのか? ・・・違う。 でも、それでも誰かのために命を投げ出す自分達は? 何度も自問自答を繰り返し、出るはずのない答えを求めて、そして六年前・・・あの人に出会った。 『夢は・・・夢やっ・・・!!』 あれほど優しくされたことも、不満を抱かぬ生活をしたのも、初めてだった。 心の底から、守りたいと思った。 プログラムされて作られた意識ではない。 自分という一人の決意として。 この人のためなら、命を失ってもいいと。 今までと同じことだというのに・・・なぜこんなにも違った感覚にとらわれるのか。 いいや、何でも構わない。 だって、自分はこの人とともに生きていこうと決めたのだ。 この命を散らすことも、この人と最後の時を過ごすのも、どっちもためらいなどなかった。 ヴィータ「もし、最後の夜天の王がはやてじゃなかったら、あたしたちは、今頃ここにはいないんだろうな・・・」 ヴィータはアイゼンを一振り。 目の前の相手に視線を向けた。 ヴィータの言葉に、シグナムも頷く。 シグナム「そうだな・・・」 どれほど涙を流したろう? 少しづつ弱っていく、大切な人を見ながら、自分の無力さを知った。 結局、自分にできることなど、戦って、他人のリンカーコアを奪うことくらい。 それ以外に、どうしようもない自分たちだから。 だから、涙を流してでも戦った。 それは、今だって変わらない。 そして、ここにいる。 守るために。 大切な人を。 家族を。 ヴィータもシグナムも、そのデバイスを構えた。 そんな二人を、レンとレナは少し複雑そうな表情で見ていた。 レン「うらやましいですね・・・あなた達が」 シグナム「・・・・?」 レン「守りたいと思う者がいることも、守ことができたことも」 そう言って、辛そうな、悲しそうな表情をした。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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