魔法少女リリカルなのはA's ‐Extra‐

【Episode.22 想い、伝えるために】
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結城「じゃあ、上層部の裏切り者は、みんな死亡していた・・・ってことですか?」

と、結城。
そんな穏やかじゃない内容の言葉に、結城の隣に座っているクロノは頷いた。

クロノ「あぁ・・・死亡してから、ずいぶんと時間もたってた・・・。しかも、別次元で遺体が見つかったから、おそらく、ライフに裏切られたんだろうな」

結城「? どういうことです?」

クロノ「つまり、別次元でライフのメンバーと密会していたということさ。呼びだすにはちょうどいいし、誰にも見られる心配もない」

結城「なるほど・・・」

クロノ「上層部の人間も用済みになった・・・と考えるのが一番いいだろうな」

結城「それじゃあ・・・」

クロノは頷く。

クロノ「もうすぐ、彼らがしようとしていることが実現しようとしている・・・ってことさ」

結城「昨日言っていた、ミーティングは、いつやるんです?」

クロノ「できれば今日中に済ませたかったが・・・なのはとはやて、フェイトが、その上層部の人間が殺されたほうの事件の調査に駆り出されたんだ」

そのまま溜息といっしょに下を向く。
時間がないと、そう焦っているのは、クロノも一緒らしい。

クロノ「管理局も、人手が足りないからな・・・」

実際、Aランク以上の魔導師は、管理局としても重宝している。
正直な話、Aランク魔導師と、AAAランク魔導師は、かなりの実力差がある。
その中でも、エースと呼ばれる三人は、局でも引っ張りだこ状態だろう。

特になのはは、教導官でもあるのだから、捜査と教導、その両方を両立させていかなくてはならない。
まさに元気が取り柄の彼女だからこそできることだ。
結城がそんな立場になれば、恐らく一週間も持たないだろう。

クロノ「あの三人なしでエクスペリメントやライフに挑むのは、流石に辛いからな・・・」

シグナムやヴィータ、ユリアといった、有力な人材もいることにはいるが、それでも、無謀だろう。

結城「調査って、どのくらいかかるんです?」

クロノ「早くても、今日中には終わらないな。いくらリリナの証言で、死亡した者たちがライフに手を貸していた者達だと言っても、局のほうではそれをなかなか認めないんだ」

結城「どうしてです?」


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