1/11ページ目 空へ上って行く光が、未だに立ち昇っていく中、結城はふらふらと立ち上がった。 なのは達は、声をかけようとも思ったが、その雰囲気は、話しかけられるようなものではない。 少なくとも、今は話しかけてはならない。 結城はゾードネスフォームのディストロングを、引きずるをように持ち、ゆっくりと歩きだした。 その剣先が、地面に跡を残しながら、進んでいく。 なのは「結城くん・・・」 結城「・・・大丈夫だから」 フェイト「え?」 なのは達はその言葉に驚き、結城を見た。 明らかに、大丈夫そうではない。 結城「こんなところで立ち止まってたら・・・いけないんだ・・・」 まるで、一人ごとのように言う結城。 なのは「とりあえず、管理局のほうに行こう?その怪我のままじゃダメだよ」 結城「そう・・・だな」 結城は力なくうなずく。 今はもう、管理局を裏切っているとか、そんなことは関係なかった。 少しでも、休めるべきだ。 体も・・・心も。 フェイト「大丈夫だよ。局の方も、今は上層部のほうの味方はしないはずだから」 フェイトはなるべく笑って言った。 そう意識しなければ、自分まで暗い顔になりそうで、怖かった。 はやて「そう言えば、さっきまでいた残りのエクスペリメントは・・・」 周りを見るが、もう彼らの姿はなかった。 どうやら、こちらに対する戦闘意欲が消えたわけではなさそうだった。 はやてはため息をつく。 はやて「こんな悲しい結果になったっていうのに、まだやるんか・・」 できればもう戦闘は避けたかった。 毎回一人倒すごとにこれでは、こちらも精神的に辛い。 相手も仲間を失ったことで、その悲しみを知ったはずだ。 だが、それでもまだやるというのは、やはり仇打ち・・・と言うことなのだろうか。 はやて「できれば、もう現れてほしくないんやけど・・・」 またあんな結城の姿を見なければならないと思うと、余計にこちらまで暗くなる。 何より、もう目の前で誰かが死んでいくのを、見たくはなかった。 なのは「エイミィさん、聞こえますか?」 エイミィ『うん・・・、最悪の結果になっちゃったね・・・』 いつも元気なエイミィですら、その声に元気がない。 なのは「とりあえず、結城くんを管理局の医務室に連れて行きたいので、転移のほう、お願いできますか?」 エイミィ『うん、ちょっと待っててね』 その言葉とともに、少し通信が途切れる。 おそらく、転移座標の特定など準備をしているのだろう。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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