1/23ﾍﾟｰｼﾞ目 8月23日 11：30 管理局 本局 管理局のある一室、その扉の向こうから、バンッ！！と言う音が聞こえた。 まるで、何かを叩きつけたような音だった。 実際、部屋の中ではセリナが机を両手で叩きつけていた。 セリナ「とうとう間に合わなかった・・・！」 ここまでいろいろと資料を探してみたものの、一向に手がかりになりそうな情報はなかったのだ。 そして、現在時刻はすでに十一時を回っている。 このまま探し続けていても、見つかるとは思えない。 やはり、証拠を見つけるよりも、現行犯で捕まえるしか手はない。 それに気づくのが遅すぎた。 あと30分で、ハルカへの攻撃が再び開始される。 それまでに現行犯で捕まえるというのは、無理な話だ。 セリナ「とりあえず、結城さんに連絡をしないと・・・」 少しでも現在地から離れてもらうのだ。 そうすれば、攻撃から逃れることもできるだろう。 セリナはシャマルに頼んで長距離念話をさせてもらうべく、医務室へ向かおうとした。 扉を開ける。 セリナ「・・・・っ！」 そこに立っていた人物。 見慣れない顔だが、管理局の人間であることは確かだ。 ハルジート「どこへ向かうのですか？」 セリナ「・・・少し、医務室へ」 ハルジート「気分でも優れないのですか？」 セリナの頬を、汗が伝う。 間違いない。 彼は自分が何をしようとしているのかを、知っている。 セリナ「昨日から、徹夜で探し物をしていたので・・・」 ハルジート「上層部について・・・ですか？」 セリナ「！！」 次の瞬間、セリナはボロボロのフラーセルを起動させ、ハルジートの首筋にあてていた。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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