魔法少女リリカルなのはA's ‐Extra‐

【Episode.16 Warm place(暖かい場所)】
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ようやく武装隊もアルバスを連れて管理局へ引き下がったころ、結城たちは研究所へ戻ってきていた。
戻ってきた結城に、ユリアが近づく。

ユリア「結城さま、間に合いましたのね」

と言った。
結城は頷く。

結城「あぁ。ヴィータのおかげでな」

ヴィータ「別にあたしは何もしてねぇよ」

ユリア「あらあら、素直じゃないのですわねぇ?」

ユリアはクスッと笑って言った。

ユリア「そこが可愛いのですけどね♪」

ヴィータ「可愛いとか言うな!!」

どうもこの手のことを言われるのは苦手らしい。
いや、言ってもいい人を限定していると、なのはやフェイトが言っていた記憶がある。
それを思い出して結城は苦笑した。

ユリア「さて、問題はこれからですわね」

ヴィータ「はやて達が何か手を打ってくれるまでは、逃げ続けるしかないからな」

結城「身を隠す・・・か」

結城は考えるようにつぶやいた。

ユリアはヴィータを見た。

ユリア「ヴィータさんは、何か考えがあります?」

ヴィータ「いや、今のところは何も」

ユリア「そうですわよね・・・、そう簡単には思いつくものではありませんわね・・・」

ユリアはため息をついて言った。
確かに簡単に思いつくなら、今こうして悩んでいるはずがない。
と言うよりも、簡単に思いつくような方法では、管理局も簡単に思いつくだろう。
そんな方法に頼るのは、自殺行為と言うやつだ。

結城「見つからない場所・・・なるべく管理局からは離れた場所の方がいいな」

ヴィータ「あぁ。それから、監視からも外れてる場所だ」

ユリア「できるだけ想定しにくいところ・・・ですわね」

それらから連想される場所。
管理局員が少なく、監視からも逃れ、そして、そこにいるとは思わない場所。

考え付く場所はただ一つ。

結城「・・・オレの家・・・か?」

その言葉にユリアがパンっと、両手を合わせた。

ユリア「それはナイスなアイデアですわ!ここの次元でしたら、人も多いですから目立った行動をとらない限り、見つかりませんもの」

ヴィータ「しかも地理を理解してるから、いざ戦いになっても有利に戦えるってか」

確かに、普通に考えて、この次元で戦闘をするのは結城やヴィータが圧倒的に有利だ。
結界で家を張れば探知からも逃れることができる。
少なくとも、そう簡単には見つからないだろう。


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