1/12ページ目 カイ「はぁっ!!」 バジュランダがフラーセルにぶつかり、金属音が響く。 セリナはその重さに耐えられず、後ろへさがった。 その様子に、カイは笑う。 カイ「どうした。この程度の攻撃で防御は限界か?」 セリナ「誰が・・・!」 セリナはフラーセルを構えなおした。 その額は、汗をかいていた。 呼吸も乱れ始めている。 すでに、肩で息をしていた。 それに気づいたカイは再び笑う。 カイ「すでに体は疲労し始めたか。そろそろ、引き下がったらどうだ?」 その見下したような言い方に、セリナは歯ぎしりを立てる。 フラーセルを突き出した。 だが、やはり簡単に防がれる。 たった少し槍を外へ弾いただけで、その軌道は変えられ、刃はカイとは反れた方向を突き刺した。 カイはため息。 カイ「さっきも言った通り、オレはお前と遊んでやっているだけだ。お前が続けると言うのなら構わないが、逃げられるうちに逃げなければ、後からどうなっても知らんぞ?」 セリナ「私も言ったはずです、遊び心で相手をしたことを後悔させると!」 カイ「無駄な行為を・・・。いくらやろうが、オレにその矛先が届くことはないっ!」 カイはバジュランダをセリナに向けた。 セリナ「それは、断言するにはまだ早い・・・!」 セリナもフラーセルをカイに向けた。 カイはちっと舌打ちをする。 カイ「生意気な小娘が・・・、せいぜい思い上がるがいいさ」 セリナ「そうさせてもらいます!」 セリナは再びフラーセルを突き出す。 カイはまたバジュランダでそれを防ぐ。 フラーセルの矛先は、またカイからそれた場所を突き刺した。 が、今回はそれでは終わらない。 セリナは一回転。 反された攻撃を、そのまま横ぶりにして遠心力を使いカイに仕掛ける。 カイ「何っ・・・?」 フラーセルを防いだのとは別の方向から横ぶりに迫る槍。 カイはそれをバックステップでかわした。 セリナはふっと笑う。 セリナ「ようやく、動いてくれましたか」 と言った。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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