魔法少女リリカルなのはA's ‐Extra‐

【Episode.12 守るべきもの】
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結城が目を覚まして、二日。
体の怪我は、相変わらずひどいものだが、それでも一人で歩けるくらいにはなっていた。
シャマルも驚くくらいの回復力らしい。
ユリアいわく、エクスペリメントの特性、と言うことらしい。
バルムンクが破壊、もしくは停止されない限り、持ち主の体は、バルムンクによって、最優先で治癒される。
そのおかげで、今回死なずに済んだ、と言うことになる。
神経にリンクされているわけだから、不可能なことでもないのだろうが、何とも便利なことだ。
ライフの人間であるリリナは、当然そんな治癒はできない。
未だに、ガラス張りの部屋の向こうで眠っている。

結城は一人、開発科へ向かった。
ヒートレンドのデータの一部が見つかったと、クロノから連絡が入ったのだ。
データが見つかったと言うのに、あまり明るい雰囲気ではなかったが。

結城「失礼します」

そう言って扉の向こうに入る。
そこには、クロノ、エイミィ、そしてユーノがいた。
なにやら真剣な表情で話しあっているようだ。
結城が来たのに気づくと、

クロノ「来たか、結城。こっちに来てくれ」

と言った。
結城はクロノ達の隣に来ると、椅子に腰をおろした。

結城「それで、ヒートレンドについて分かったことって言うのは・・・?」

クロノ「あぁ。それなんだが、エイミィ」

エイミィ「まず、これを見てほしいんだ」

そう言ってエイミィはある端末を開いた。
そこに映されたのは、ある研究所。
誰も寄り付かなそうな、森の中にあるものだった。

結城「ここは・・・?」

結城は、その研究所に、何か引っかかるものがあった。
この場所を知っているような、そんな感覚だ。
いつか、どこかで同じような感覚を体験したような気がするのだが、それも思い出すには至らなかった。

クロノ「ここは、もう数年前に管理局が抑えた研究所なんだ」

結城「抑えた?何か事件があったんですか?」

クロノは頷く。

クロノ「この研究所で行われていたのは、デバイスを神経に繋ぐ、というものだ」

結城「それって、まさか・・・」

クロノ「そう、恐らく、エクスペリメントの実験を行っていた場所だろう」

結城「なんで今まで黙っていたんですか!?」

熱くなる結城に、エイミィが止めに入る。

エイミィ「待って。クロノくんも、このことについては知らなかったのよ」

結城「え?」

エイミィ「何でかは知らないけれど、この事件についての情報って、無限書庫にしかなかったのよ」

ユーノ「君のデバイスについて色々と調べていたら、偶然出てきたんだ」

ユーノはさらに端末を開く。

ユーノ「詳細はもちろんのこと、事件名すら存在しない。誰かが管理局からこの事件のことを消したんだ」

結城「消した・・・って、どうしてそんなことを・・・」

ユーノ「わからない。事件がどんなものだったのかがわからないんじゃ、ね」

おそらく、この事件にかかわった何者かなのだろう。
この事件をなかったことにしたいほどの内容・・・。
一体、何があったのか。


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