魔法少女リリカルなのはA's ‐Extra‐

【Episode.11 広がる傷痕】
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『“Balmunc Standby”』

桜花がそう告げるとともに、ユリアの魔力が跳ね上がった。
さっきまでの数倍・・・。
なのはやフェイトが最大の魔力を引きだした時のその値より、さらに上だ。

そして、す少しづつ桜花を桜色の魔力の膜が覆って行く。

結城「あれが、ユリアのバルムンク・・・」

はやて「ありえへん魔力や・・・」

その魔力の大きさは、離れているはやてや、なのは、結城にもわかった。
周りの木々が、激しく揺れる。

やがて、魔力で覆われた桜花を、ユリアは一振りした。

ユリア「さぁ、行きましょうか、桜花」

『“OK,Master”』

中心の円形部が光り、ユリアの言葉に応えた。
桜花も、やる気は十分、と言ったところだ。

リリナは後退する。
バルムンクの力を知っているだけに、手が出せないのだ。
それを分かっているユリアは、軽く微笑みながら言った。

ユリア「そちらからは来ないようですわね。では、こちらから行かせてもらいますわ」

その言葉とともに、ユリアは一歩を踏み込んだ。

次の瞬間、結城たちの視界から、ユリアが消えた。

なのは「え・・・!?」

そして、次にユリアの姿をとらえることができたのは、竜の目の前で桜花を振るおうとする姿だった。

結城「速い・・・!」

はやて「そやけど、あの竜は・・・!」

ユリア「防御なんか、知ったことではありませんわ。桜花!!」

『“S.B. ・・・Movement”』

ユリアの言葉に謎のシステムを起動することで、桜花は応えた。
バリア系防御に、桜花の刃が当たる。
普通ならば、そのまま弾かれるだろう。

だが、ユリアの場合は違った。

桜花の刃は、そのままバリアを砕いたのだ。
まるで、ガラスが割れた時のような音をたて、バリアが消滅する。

リリナ「!!」

ユリア「残念ですけど、私に、防御魔法など、無いも当然ですの」

ユリアは着地する。
桜花を、竜に向けた。

ユリア「バルムンク、S.B.(Shield Breaker)・・・いかなる防御も無効にして斬り捨てる。少し乱暴ですけど、これが私のバルムンクの能力ですわ」

結城は言葉もなかった。
自分の攻撃がびくともしなかったあの防御を、たった一発。
それもデバイスで破壊した。
しかもあのスピード。
おそらく、初めてライトに会った時に、彼が見せたスピードがこれだろう。

こんなデバイスを心臓部に埋め込んだ人が、何人も集まっていると言うのだろうか。




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